『土用の丑の日』(どようのうしのひ)って言葉を
よく耳にしますよね?
その日が近づくと、
スーパーでは鰻(うなぎ)が大々的に売り出され、
鰻屋さんは大繁盛します。
そして、その光景をテレビなどで見ているうちに、
不思議とだんだん食べたくなってくるものですよね。
ですが、土用の丑の日って、一体なんなのでしょうか。
どうして鰻を食べるのでしょうか。
そんな、素朴だけど、
実はよく分からない土用の丑の日について、
簡単に分かりやすくご紹介しますね!
土用の丑の日の『土用』って何?
土用の丑の日の『土用』を、私はずっと
『土曜日』のことだと思っていました。
なので、毎週土曜日は来るのに、
どうして年に1~2回しか丑の日はなくて、
しかも土曜日ではない日もあるのか?
疑問でたまりませんでした。
しかし、意外と皆さん
『土用』について知らないのです。
土用の丑の日の土用とは、五行の中国から伝わる
『陰陽五行』を用いたものです。
春夏秋冬を火・水・木・金で振り分けた際に、
余ってしまった『土』をどうするか考えた末、
季節の移り変わりの18~19日を土用ということにした
のが始まりです。
そう考えると、
夏以外にも土用は存在するという事になります。
土用の丑の日の『丑』とは?
次に、土用の丑の日の『丑』ですが、
これは漢字を見てもお分かりのように、
十二支の中の『丑』を表しています。
今は、十二支というと、
年賀状を出す時くらいしか意識していませんが、
月や日にちにも適応されていて、
それをもとに土用と丑が重なる日を、
『土用の丑の日』と定めたのです。
そのため、年に1~2回しか
土用の丑の日は存在しません。
土用の丑の日はどうして『鰻』なのか
土用の丑の日に鰻を食べるというのは、
平賀源内による発案だと言われていて、
売れない鰻屋の店主が、平賀源内に泣きついたのが
始まりだという説が有力です。
『う』のつく食べ物なら何でも良いという説も
土用の丑の日は、『う』のつく食べ物ならば、
鰻でなくても良いという説があります。
それは、『う』のつく食べ物を食べることにより、
病気にならないという言い伝えがあるからです。
『う』のつく食べ物をほかに探してみると、
- 梅干
- うどん
- うずら卵
- ウインナー
- うぐいす豆
- ういろう
- うど
このようなものがありました。
鰻は近年、高騰を続けているので、
庶民の食卓にはなかなか登場しないですよね。
でも、土用の丑の日なら贅沢しても良いかな?
というきっかけにもなるので、個人的には
土用の丑の日に鰻を食べるという案に大賛成です。
最後に、鰻にまつわる豆知識
私の中で鰻は贅沢品ですが、
たまにしか食べないならと
美味しい有名店に行くこともあります。
そんな中で、ある有名店に行った時のメニュー表に、
『関西風』『関東風』という表記がありました。
私の中で鰻とは、
柔らかく蒸してありフワフワとした食感が定番でしたが、
これは『関東風』なんですね。
関西の人は、小ぶりの鰻を蒸すことなく、
パリッとこんがりした食感で楽しむのだそうです。
これは、完全に好みになってくるので、
どちらが美味しいとは言えませんが、
いつも食べ慣れた鰻とは、一味違った鰻を
試してみるのも新鮮でおすすめです。
他にも、名古屋では『ひつまぶし』と言って、
わさびやおだしをかけて食べるのが有名ですが、
これもまた、食べ慣れない関東の私には
新鮮で忘れられない味となりました。
2014年の土用の丑の日は7月29日(火)になりますので、
皆さんもぜひ、美味しい鰻を食べてみませんか?