『斜視』と聞くと、多くの人が『ガチャ目』などと言う、良くないイメージを抱くと思います。
ところが、最近では可愛い芸能人やイケメン俳優に斜視が多いことから、斜視って何?どんな症状なの?種類はあるの?と気になる人が急増しています。
今日は、そんな斜視について分かりやすくご説明します。
斜視ってなに?
まず最初に、斜視の基本的な知識についてお話します。
斜視とは、両眼の見る方向にズレが生じている症状のことを指します。
そのため、右は前を向いているのに左は横を見ているなんて状態の方を、『ガチャ目』なんて表現をする方もいますが、斜視は、このような症状の他にも様々な種類があります。
斜視の診断は、生後6ヶ月以上で確定することが多く、生まれて間もない赤ちゃんの場合は、適切な診断ができません。
また、子供の時に斜視と診断されても、適切な治療により症状が改善することが判明しているので、とにかく親が放置しないことが重要な鍵となります。
斜視の種類とは
斜視にはいくつかの種類があります。
たとえば、芸能人にも多いと言われている『内斜視』。
内斜視とは、黒目が顔の中心に寄っている、『寄り目』がちになっているケースを指します。
一般的に『寄り目』と言われる愛らしい黒目の方の大半は内斜視で、有名な方では、
広末涼子さん
元AKBの篠田麻里子さん
小倉優子さん
などがあげられます。
内斜視の中でも、『調節性内斜視』『非調節性内斜視』などという分類に分けられることもありますが、中でも非調節性内斜視の場合は、手術での治療が必要となるケースが多いです。
次に、黒目が顔の中心から外を向いている状態を『外斜視』と言います。
外斜視の場合は、自分で改善するトレーニングをする必要があるケースもあります。
視力に影響を及ぼす場合は、手術が適用になるケースも多いのですが、あまり影響しない場合は、手術は先延ばしにする方が無難です。
中には、外斜視の手術を幼少期に受けて矯正が強く出てしまい、逆に内斜視になってしまった例もあります。
最後に、黒目が上下にずれるのが『上下斜視』です。
上下斜視の治療では、専用のメガネなどを用いて矯正していきます。
常に上下にずれてしまうといった重度の上下斜視の場合は、手術して治療に当たるケースもあります。
斜視になる原因とは
斜視の多くは、生まれつきによるものです。
そのため、親が幼少期に確認して適切な治療を受けさせることにより、大幅に改善されるケースも少なくありません。
『子どもの目の動きが何かおかしい』
『焦点が定まらない』
このような悩みを抱えている場合、直ぐに専門医の診察を受けましょう。
早めの治療が今後の大きな鍵を握ります。
疲れ目だと思っていたら実は隠れ斜視だった!?
以前、テレビ番組で紹介されたことにより反響を呼んだ『隠れ斜視』。
隠れ斜視とは、ただの疲れ目だと思っていた症状が、実は斜視によるものだったというものです。
一般的に疲れ目とは、PCやスマホをしていると目がしょぼしょぼとしてきたり、目の奥に違和感を感じたりするようなことを言います。
しかし、疲れ目ではなく、その症状が隠れ斜視によるものだった場合は、片目だけ使用する事で症状が劇的に改善するというのです。
『もしかして?』と心配な方は、症状が出ている時に片目だけ手で覆い、反対の目だけで見るようにしてみてください。
最後に、斜視の予防と対策方法は?
斜視とは、基本的に最初にお話したように、生まれつきのケースが多いことから、明確な予防策はありません。
ただし、外傷により斜視を発症するケースもありますので、体を酷使する危険と隣り合わせの職業の方や、ボクサーなどの殴られる可能性が高い職業の方は注意が必要です。
さらに、最近ではスマホの普及が急速に進んだことから、正しい使い方が分からないという人が急増しており、その結果、視力に重大な影響をもたらす方が増えています。
画面を目に近づけすぎないように注意したり、コンタクトの方はできるだけメガネにするなど、目の健康を第一に考えて生活して下さいね。