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潰瘍性大腸炎とは?ストレスが原因?食事制限でしっかり治療

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潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)は、近年患者数が増加してきている病気の1つで、その原因も、まだはっきりとは解明されていません。

難病指定されている潰瘍性大腸炎は、症状を起こしてしまったら、食事制限をしながら、しっかり治療していく必要があります。

そんな潰瘍性大腸炎とは、一体どのような病気なのでしょうか?

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潰瘍性大腸炎の症状は?

潰瘍性大腸炎という病気は、大腸の粘膜の部分に炎症が起こる病気です。

大腸の粘膜部分がただれたり、潰瘍ができてしまい、これが徐々に広がっていくことで症状が悪化してしまいます。

症状としては、まず下痢腹痛を引き起こしたり、血便が出るようになったりします。

この際の血便は、粘膜や膿が混じっていることもあり、また、軟便であるというのも特徴です。

それから、が出たり、体重が減少するなどの症状が起こってきます。

これらの症状は、何も対処しなくても治まることもあり、治癒したと思い込んで放置すると、また再発するということを繰り返します。

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潰瘍性大腸炎が起こる原因とは?

辛い症状を引き起こす潰瘍性大腸炎は、何が原因で起こるのでしょうか?

その原因は、実はまだ、はっきりとは解明されていないのです。

ですが、免疫異常が原因となっているのではないか、という説が最も有力となっています。

人間の身体は、異物の侵入に対して免疫が働き、排除しようと働くようになっています。

この免疫が腸管内で異常に強く働くことで、腸内の粘膜すらも異物とみなして攻撃してしまいます。

このような免疫の異常な働きが、腸内に炎症を引き起こしてしまうのです。

ただし、この免疫異常が起こる原因についてもはっきりせず、どのようなメカニズムで発症する病気なのかが分かっていないのが現状です。

また、ストレスを感じることで症状が悪化するケースがあると言われており、原因にストレスが関係しているということも大いに考えられます。

潰瘍性大腸炎の治療法は?

潰瘍性大腸炎は、まだ原因や発症のメカニズムがはっきりとは解明されていないため、予防することも非常に難しい病気です。

では、もし発症してしまったら、どのような治療が受けられるのでしょうか?

まず、軽度の潰瘍性大腸炎の場合には、内服薬によって治療が行われます。

内服薬での治療なら、社会生活にも影響しませんので、早期に治療しておくことが重要ですね。

それから、炎症が直腸、大腸の左半部にのみ見られる場合には、肛門から腸の内部に薬を注入するという治療法もあります。

また、重症になった場合には入院治療となり、内服薬と注射や点滴、それから絶食という内容で治療が進められます。

あまりにも症状がひどく、これらの治療では完治できなかった場合には、大腸摘出という手術による治療が行われる場合もあります。

潰瘍性大腸炎を発症後、何度も症状を繰り返すような人は、大腸がんが発症するリスクも高まりますので、注意が必要です。

この病気は、完治したように思えても、たびたび繰り返してしまう方が多いのが特徴です。

そのため、信頼できる医師のもとで、適切な治療を続け、うまく付き合っていくことが大切ですね。

潰瘍性大腸炎の食事制限について

原因は分からないにしても、様々な治療法の研究が進められている潰瘍性大腸炎。

そんな潰瘍性大腸炎をしっかり治療するためには、薬に頼るだけではなく、食事制限をすることも大切です。

潰瘍性大腸炎の方は、高脂質な食事や、繊維質の多い食事など、腸に負担のかかる食事は制限しなければなりません。

また、アルコール、香辛料なども刺激となるので、控えましょう。

潰瘍性大腸炎の食事制限は、それほど厳しい内容ではありません。

ですが、食事内容に気を付け、健康的な食事をしていくことが、腸を休めて治癒を早めることになるのです。

潰瘍性大腸炎・クローン病の人の食事 (健康21シリーズ 14)

まとめ

原因不明で、悪化すると大きな病気につながる可能性もある潰瘍性大腸炎。

そんな潰瘍性大腸炎は、発症してしまったら、病院に頼るばかりでなく、自分自身で生活習慣を変えていかなければなりません。

医師の指導のもとに、正しい食事制限を行い、また、万病の元となるストレスを溜めないように工夫しながら、潰瘍性大腸炎を繰り返さない健康な体を手に入れましょう!