季節の変わり目だったり、寒暖差が激しい時など、人間は風邪をひきやすいものですよね。
人間と同じように、猫もこの時期風邪をひきやすい事をご存知ですか?
『猫が風邪をひくなんて信じられない』
という方もいると思いますが、猫も人間と同じように風邪をひいたり、体調を崩して病気になったり、腸内環境を悪くして便秘や下痢になったりするのです。
では、猫の風邪とはいったいどのようなものなのでしょうか?
気になる症状や対策などを徹底分析しました。
猫を飼っている方は必見ですよ!
猫が風邪をひく理由とは
人間が風邪をひく一番の原因は、体調が弱っている時などの免疫力が落ちている状態で、ウイルスや細菌などの病原体と接触することです。
猫もこれと同様で、体調が万全でない状態の時に、ウイルスや菌などの病原体と接触して起こります。
感染力の強いウイルスの場合は予防接種がきちんとありますので、予防接種を心がけることで、飼い主が重篤な症状から身を守ってあげることができます。
風邪の潜伏期間は、およそ2~10日間と言われており、感染している他の猫との接触が一番の要因です。
猫が風邪をひいている時の主な症状
主な症状は、
- くしゃみや鼻汁
- 口呼吸
- 結膜炎を併発することにより起きる、目やにや炎症
- 声枯れ
- 食欲不振
- 口内炎
- 口臭
- 発熱
このような症状が出る場合が多いと予想されます。
もともと疾患のある猫が風邪を患った場合は悪化する危険性もあるので、病院に入院させるなどの処置が必要になるケースもあります。
風邪の時の治療法
軽いくしゃみなどの軽度の症状の場合は、食欲と元気さえあれば、しばらく自宅で安静にしながら様子を見ても良いでしょう。
逆に、
食欲がない。
元気がない。
呼吸が荒い。
熱がありそう。
このような症状が見られる場合は、直ちに動物病院へ搬送しましょう。
お住まいの地域によっては、救急外来として24時間見てくれる場合もあります。
病院にて治療を受ける場合は、抗生物質の投薬や、ウイルスを抑えるような注射を行う場合があります。
脱水症状などが見られる場合は、点滴をしながらしばらく入院して様子を見ないといけないケースもあるので、そのつもりで準備しておきましょう。
年老いた猫が風邪に感染すると、ほかの病気を併発したり、脱水症状を起こす可能性が高くなります。
最近では、自宅でも点滴注射ができるようなキットが病院で購入できたりしますので、お医者さんときちんと相談して対策を練りましょう。
病気から飼い猫の身を守るためには
猫を飼われている方で、一番病気のリスクが高いのが『放し飼い』です。
自宅と外を、好きな時に好きなように行き来できるような状態で放し飼いをしていると、病気のリスクは高まります。
また、避妊手術をしない状態で放し飼いをしているとリスクが最大限まで高まってしまうので、避妊手術を早い段階で行うのが、個人的にはおすすめです。
猫を自宅で飼う場合は、外に出さないようにして家の中だけで飼うようにしましょう。
家に複数猫がいる場合も、きちんと予防接種をしておくと、病気のリスクが低くなると言われています。
最後に、猫の風邪は周囲に感染するのか?
よく、
『猫の風邪と犬の風邪は感染しますか?』
とか、
『人間に猫の風邪は移るのですか?』
と聞く方が多いのですが、
基本的には、人から猫へ、猫から人へは感染しません。
これは動物同士でも同じで、犬から猫には感染しませんし、猫から犬にも感染することはありません。
感染する場合は、あくまでも同じ動物同士での感染です。
飼い猫が風邪だから子供に移るかもと心配されているようでしたら、それだけはありませんのでご安心ください。
正しい風邪に対しての知識を身につけて、危険から飼い猫を守れるような努力を怠らないようにしましょうね。