毎年夏になると、『熱中症』という言葉を耳にします。
熱中症は、誰にでも起こることで、自分だけは例外なんて事はありません。
自分や家族が、熱中症にならないためにはどのような予防策をとるべきか。
そして、もしも熱中症になってしまった場合はどのような応急処置を行うべきなのか。
以上の2点について、誰にでも分かりやすく、自身で心がけることのできる方法をご紹介したいと思います。
スポーツするお子さんがいる方や、外で働く旦那さんがいる方は、特に必見ですよ!!
そもそも熱中症ってどんな病気?
まず、熱中症について簡単にご説明しますと、夏などのとても気温が高くて暑い日に、運動や体を激しく動かすことにより起きる症状で、別名を日射病などとも言われています。
熱中症になりやすいケースとしては、
- 炎天下の中で激しいスポーツをしている。
(サッカー・野球・マラソン・体操など) - 日中、外で作業を行う仕事についている
- 直射日光を浴びてはいないが、
風通しの悪い、湿度の高い場所に長時間いる - 炎天下で、水分を取れない状態にいる
- 急激に気温が上がってしまい、体が暑さに慣れていない
このようなケースがとても多いです。
熱中症から自分を守るために行いたい予防法
熱中症に陥らないためには、自身で熱中症に関する基礎知識と予防法をきちんと把握する必要性があります。
まず、熱中症を起こさない状況を自分で作る努力が必要です。
たとえば、気温の上昇をきちんと天気予報で把握すること。
そして、気温が高い日は、水分補給と体温調整しやすい服装を心がけることも大切です。
水分補給で大切なのは、水分をただ摂ることではありません。
どんな水分を摂っているのかも重要です。
絶対的にNGな水分補給の例をあげますと、
- アルコール類
- 炭酸飲料
- 清涼飲料水
これらをたくさん補給しても、水分をきちんと補給したことにはなりません。
また、体に害を及ぼす可能性もあります。
理由としては、アルコールは体内で分解するときに多大な水分を必要とします。
そして、利尿作用があることから、水分を補給してもすぐに体外へと排出されてしまいます。
炭酸飲料や清涼飲料水には想像を絶するような糖分が含まれていることから、水分補給に必要な量を摂取した場合は、糖分の摂り過ぎにより体に害を及ぼす危険性があります。
逆に、積極的に取り入れたい水分補給の例は、
- ミネラルを含む麦茶
- 経口補水液(OS-1など)
- スポーツ飲料
スポーツ飲料にも、多くの糖分が含まれるので実はそこまでおすすめできるものではありません。
ですが、その他の清涼飲料水よりは有効です。
できることならば、失われがちなミネラルを豊富に含む麦茶や、体に吸収されやすく、一定の時間体内に水分を保持することが可能な経口補水液が効果的です。
後は、きちんと休憩することも大切です。
『若いから大丈夫』なんて、変な油断をしていませんか?
若くても、体力に自信のある方でも熱中症は起きます。
日陰などの風通しの良い場所で適度な水分補給と、休憩をきちんと心がけることが、熱中症を自ら防ぐ大切な鍵となることを忘れてはいけません。
自分でも簡単に作れる経口補水液!
市販の経口補水液は、高いのが難点ですよね。
かと言って、スポーツ飲料は糖分が多すぎます。
そんな方にぜひおすすめしたいのが、経口補水液を自分で簡単に作ることです。
用意するのは、水・砂糖・塩だけです。
お好みでレモン果汁などを加えるのも良いですね。
分量は、お水1リットルに対して、砂糖が40グラムに塩が3グラムです。
水道水を使用する場合は、一度沸騰させてから使用しましょう。
市販のミネラルウォーターでも代用は可能です。
これなら、あまりお金をかけずに毎日飲むことができます。
作り置きはおすすめしないので、できれば毎日飲みきってくださいね。
味は当然美味しくはありません。
スポーツドリンクを薄めたようなぼやけた味なので、お好みでレモン果汁などを入れて自分好みにアレンジしてみてください!
私の家族にも外で働く職人がいるので、5月くらいになると、必ず水筒に入れてこれを持ち歩きます。
氷を入れて水筒で持ち歩く場合は、砂糖と塩を気持ち濃いめにしても良いかもしれませんね。
最後に、熱中症かもと思った時には
自分が熱中症になりかけている時は、何となく分かるものです。
熱中症の前兆として現れやすい症状としては、
- めまい
- 息苦しさ
- 気持ち悪くなる
- 頭痛
- フラフラする
上記のような症状が現れる方が多いです。
もしも、自分がこのような症状に襲われて、熱中症かもしれないと思ったら、まずはその場でしゃがむようにしましょう。
そして、周りに人がいたら助けてもらうこと。
この場合の応急処置としては、出来るだけ風通しの良い日陰に連れて行ってもらい、楽な体勢にしてから水分などを補給して、しばらくは安静にしましょう。
体が熱い場合は、なるべく太い血管(首・太もものつけね・脇の下など)を冷やすようにして、体内にこもった熱を発散させると良いですね。
ぜひ、以上の知識をご活用いただき、今年の夏は快適に過ごしてくださいね。