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世屋高原で紅葉と海の絶景を堪能!お楽しみ紅葉狩りルートも

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京都の紅葉名所と言えば『嵐山』や『高雄』が有名ですが、宮津市にある世屋高原(せやこうげん)も負けていません。

世屋高原は、どちらかというと『紅葉の隠れ名所』といったところで、紅葉シーズンはメジャーすぎる名所よりも、逆にゆったりと紅葉狩りを満喫できておすすめです。

世屋高原の特徴としてあげられるのは、若狭湾(わかさわん)を一望出来てしまうというところ。

この絶景を目当てに、四季を通して観光客は訪れますが、ことさら秋の紅葉シーズンは、紅葉と海の大パノラマを鑑賞できる希少なスポットとして、最近は注目されるようになってきました。

世屋高原の紅葉狩り&散策は、じっくりと時間をかけて楽しみたいものですが、周辺にも見逃せない紅葉スポットがたくさんありますので、欲張ってプランに詰め込みたくなります。

そんな秋の京都の紅葉狩りおすすめルートと2014年紅葉情報をご紹介します。

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世屋高原とは?

京都に紅葉はしっくり合って、落ち着きのある、凛とした風情を感じます。

そんな京都の紅葉名所のひとつが、丹後半島の世屋高原です。

世屋高原は、標高702mの高山から丹後縦貫林道、そして上世屋集落周辺につながっていて、秋にはブナ・ナラ・シデ・カエデなどの落葉紅葉樹が、見事に色付く紅葉の絶景スポット。

眼下に若狭湾が一望できるのも魅力で、高原の紅葉と海とのコラボレーションを存分に楽しめます。

また、関西では数少ない、全山紅葉を臨めてしまうという贅沢な紅葉名所でもあるのです。

高原には、標高500mの林間に、宿泊施設・レジャー施設・遊歩道などが充実した『いーポート世屋』(世屋高原家族旅行村)もあり、宿泊すれば、夜には満点の星空を眺めることもできます。

紅葉の見ごろと世屋高原基本情報

例年、10月中旬より色付き始め、11月上旬から下旬までが紅葉の見ごろとなっています。

アクセス

KTR(北近畿タンゴ鉄道)宮津線『天橋立駅』からバス(丹後海陸交通)で『日置』下車、乗り換え『世屋高原』下車

※車の場合は鳥取豊岡宮津自動車道『与謝天橋立IC』より30分(国道178号線から日置の信号を山側へ左折)

いーポート世屋(世屋高原家族旅行村)

住所:京都府宮津市上世屋238-14
TEL:0772-27-1471

※詳しくは公式ホームページをご覧ください。

世屋高原&周辺おすすめ紅葉名所

世屋高原だけでも、紅葉と海とのダイナミックなコラボレーションを十分に楽しめますが、せっかくなので、周辺の京都・宮津の紅葉スポット巡りも堪能しましょう。

車で回れば移動もラクですが、今回のルートは、バスなどの公共交通機関を利用しても回ることができます。

途中の観光名所である天橋立(あまのはしだて)周辺には、『天橋立ワイナリー』など魅力的な観光スポットもあるので、ワインの試飲なども楽しみたいと言うのであれば、車は諦めてバスなどを利用してください。

自然の美しい紅葉を楽しみながら、賑わいを見せる観光名所も立ち寄れる『お楽しみ紅葉狩りルート』は、1日めいっぱい使って満喫しましょう。

お楽しみ紅葉狩りルート

世屋高原岳山展望台成相寺 →(天橋立周辺観光)→ 金引きの滝

紅葉狩りルートの回り方

まずは目的の世屋高原で、海と紅葉のコラボを楽しみます。

世屋高原の、いーポート世屋(世屋高原家族旅行村)入口から岳山展望台(たけやまてんぼうだい)までのおよそ730mを、森林浴を楽しみながら紅葉狩りするのがおすすめ。

岳山展望台からは、世屋の棚田(たなだ)や若狭湾、越前岬を臨むことができ、天気が良くて空気が澄んでいれば白山(はくさん)も見ることもできます。

ここでは、山の紅葉と眼下に広がる海の景色とを、存分に楽しみましょう。

次に向かうのは、成相山(なりあいさん)の中腹にある、西国28番札所の『成相寺』(なりあいじ)。

悲話を伝える『撞かずの鐘』(つかずのかね)や、奇怪な話の『底なし池』、美人観音として名高い『聖観世音菩薩』などがあります。

シャクヤクの寺としても有名な成相寺では、五重塔周辺の紅葉がとくに見事なので、じっくり堪能しましょう。

成相寺の展望台からは、日本三景『天橋立』を見下ろすことができ、『日本一の眺望』と看板にある通りの絶景を楽しめます。

最後は、日本の滝100選にも選ばれた『金引きの滝』です。

高さ約40m、幅約20mの滝で、向かって右側が『男滝』、左側が『女滝』と呼ばれています。

滝つぼが砂地になっているので、流れ落ちてきた水の半分は吸収されてしまうという、ちょっと不思議な滝です。

金引きの滝は森林の中の幻想的な滝で、世屋高原の『海と紅葉のコラボ』に始まり、最後にこの『滝と紅葉のコラボ』で、紅葉狩りを締めくくります。

ちょっと寄り道

金引きの滝に向かう前に、ちょっと立ち寄りたいのが、天橋立からほど近い『智恩寺』(文殊堂)。

紅葉狩りではありませんが、『三人寄れば文殊の知恵』で広く知られるお寺で、お香の煙をかぶれば知恵にご利益があると言われています。

せっかくなので、煙をたっぷりかぶっておきましょう。

そして、智恩寺の前には四軒茶屋彦兵衛茶屋、勘七茶屋、ちとせ茶屋、吉野茶屋)があります。

食べると智恵を授かるという縁起のいい名物『智恵の餅』は、それぞれのお店で食べられますし、お土産として買うこともできます。

また、少し離れていますが、舞鶴まで足を伸ばせば、関西花の寺(紅葉)3番札所の金剛院で、見事な紅葉を楽しめます。

紅葉名所として名高く、三重の塔と紅葉の景観が見どころ。

三重塔、宝物殿の拝観は有料ですが、紅葉だけであれば塔に面した広場から、無料で鑑賞することができます。

車なら丹後街道を舞鶴方面へ向かって、『金剛院口』を右に行けば、比較的すぐ着きます。

最後に

世屋高原などの、日本三景『天橋立』からほど近いところに点在する紅葉スポット巡りは、紅葉狩りと観光名所を絡めた、色々な楽しみ方ができるのがいいところ。

紅葉狩りを堪能しつつ、途中、気の向くままに寄り道も楽しめるので、かなり充実した1日を過ごせるはずです。

名物が多くてお土産も迷うかもしれませんが、たとえば、地元の棚田で作られた無農薬新米が原料の『飯尾醸造のお酢』や、『ハクレイの地酒』『天橋立ワイン』などはおすすめです。

もちろん、『智恵の餅』も。

ところで、紅葉狩りには少し早い時期なのですが、10月26日(日)には冬の訪れを告げる『日本三景天橋立ふゆ花火』が開催されます。

天橋立阿蘇海周辺で、約2,000発の花火が晩秋の夜空を彩りますので、日が合えばそちらも楽しんでみてはいかがでしょうか。