都心から近いこともあり、年間2,000万人を越える観光客で賑わう神奈川の温泉場『箱根』
箱根は、箱根火山が30万年という年月をかけて生み出した土地で、温泉だけでなく、季節によって彩りが変わる山の景観や花など、豊かな自然に囲まれていることで人気です。
とくに秋の紅葉シーズンは、山は赤や黄色に染まって、見る人の目を楽しませてくれます。
そんな見どころの多い、晩秋の箱根を満喫できる、2019年紅葉情報をご紹介いたします。
箱根ロープウェイから絶景を!
窓が大きく、床までガラス張りで、足元からも外が見える『箱根ロープウェイ』は、観光用ロープウェイとしては世界有数の長さを誇ります。
桃源台から早雲山まで全長約4kmあり、所要時間は約25分。
芦ノ湖はもちろん、相模湾も見渡せますし、世界遺産に登録された富士山まで大パノラマを楽しむことが出来ます。
紅葉シーズンでは、高さ130mから赤や黄に彩られた箱根の山を上から楽しめると大人気。
2007年に最新式ロープウェイにリニューアルされたので、安定感があって快適な乗り心地です。
箱根の絶景を一人占めできるロープウェイは、絶対にはずせません。
箱根の紅葉の見ごろは?
例年、10月の半ばくらいから色付き始め、11月中旬くらいまでが紅葉シーズン。
芦ノ湖 → 仙石原 → 強羅 → 小涌谷といった順で色付いていき、一番の見ごろは11月初旬です。
紅葉スポットとして広く知られている『ロープウェイ沿線』や『湖尻周辺』はもちろん、関東一のすすきの名所と言われている『仙石原』なども、黄金に輝くすすき草原が圧巻。
この時期、箱根の紅葉を一目見ようと訪れる人でかなり賑わいますので、数ある紅葉スポットでも的を絞って回るのがおすすめです。
箱根の紅葉おすすめスポット
箱根に行くなら、『登山鉄道』、『ケーブルカー』、『ロープウェイ』、『海賊船』からの紅葉狩りがイチオシです。
とくに、ロープウェイからの眺めは圧巻。
箱根ならではの公共交通機関と紅葉狩りの両方をのんびり堪能できれば、日頃の疲れも吹き飛んでしまいます。
ところが、紅葉の美しい行楽シーズンは大混雑。
なかなか思うようにはいきません。
次にご紹介する理想の『ゴールデンルート』は、できれば土日祝日は避けて、平日に行くのがおすすめです。
休日や連休中ともなると、登山鉄道も都心の通勤ラッシュ並みで、車窓から紅葉を楽しむどころではなくなる可能性があります。
そして、平日でも、なるべく早め早めの行動が吉と出ます。
どうしても休日に行きたい場合は、前日から泊りがけで行くとか、バスツアーなどを利用すると、比較的予定通りにルートを回れます。
また、湯元駅をスタート地点とするのではなく、ゴールデンルートを逆から辿って紅葉巡りするという裏技もありですよ。
箱根日帰りゴールデンルートで贅沢紅葉狩り!
以下のルートが、筆者イチオシの『ゴールデンルート』です。
箱根登山鉄道『箱根湯元駅』⇔ 終点『強羅駅』⇔ ケーブルカー『強羅駅』⇔『早雲山駅』⇔ ロープウェイ『早雲駅』⇔『桃源台駅』⇔ 桃源台港より箱根海賊船 ⇔ 元箱根港 ⇔ 徒歩約10分 ⇔ 箱根神社
※箱根登山鉄道&箱根登山ケーブルカー1日乗車券『トコトコきっぷ』(1,540円)を購入しよう。箱根登山線『小田原駅』からケーブルカー『早雲山駅』まで1日乗り放題。
※『早雲山駅』で海賊船と箱根ロープウェイの1日フリー切符(3,400円)を購入しよう。個別に購入すると4,390円なのでかなりお得!
※車を利用の場合、箱根ロープウェイ『早雲山駅』の駐車場利用でロープウェイと海賊船を満喫できます。
それでは、ゴールデンルートを順番に見ていきましょう!
まずは、箱根登山鉄道とケーブルカーの1日乗車券、そしてロープウェイと海賊船の1日フリー切符を購入します。
そして、登山鉄道『箱根湯元駅』から13のトンネルと26の鉄橋を越えて『強羅駅』まで行きます。
渓谷に映える紅葉を存分に楽しみましょう。
途中に通る『早川橋梁』(はやかわきょうりょう)通称『出山の鉄橋』(でやまのてっきょう)は、日本最古の鉄橋です。
『強羅駅』でケーブルカーに乗り換えて、約10分で『早雲山駅』です。
そこからロープウェイで約24分の迫力満点の空中散歩を楽しめます。
まさに、箱根の紅葉狩りの醍醐味ですね!
『大涌谷駅』(おおわくだにえき)を過ぎると富士山、『姥子駅』(うばこえき)を過ぎると芦ノ湖が臨め、紅葉の絨毯を眼下に絶景を満喫できます。
『桃源台駅』についたら『桃源港』へ向かいましょう。
カップルなら桃源台駅にある『幸福の鐘』に立ち寄ることも忘れずに。
ちょっと疲れたら、桃源台ビューレストランでランチやお茶もいいですね。
休憩のあとは、桃源港から海賊船に乗船します。
そこから海賊船に揺られること約40分、『元箱根港』までの間はのんびりと紅葉を楽しみましょう。
天気が良ければ、元箱根港の湖畔で逆さ富士と紅葉のコラボレーションを拝めます。
そして、ここまで来たら、パワースポットで知られる『箱根神社』(開運厄除け)まで足を伸ばしましょう。
さらに元気のある人は、旧街道の杉並木を抜けて箱根町まで散策するのもいいものです。
ここも行きたい!箱根の紅葉スポット
紅葉スポットと言えば、箱根ロープウェイから見下ろせる紅葉の景観の他、強羅では『箱根美術館』も息を呑む美しさです。
美術館を訪れたなら、苔庭(こけにわ)や竹庭と紅葉とのコントラスト美を堪能して下さい。
そして、小涌谷(こわきだに)のモミジの見事な『蓬莱園』(ほうらいえん)、ローズガーデンの秋バラと紅葉のコラボレーションを楽しめる『箱根強羅公園』、すすきの名所である仙石原の『すすき草原』などもおすすめです。
仙石原に行くなら、紅葉名所である『長安寺』にも行ってみましょう。
芦ノ湖方面では、縁結びの神様と名高い『九頭龍神社』(箱根神社の末社)にも足を運んでみて下さい。
まとめ
箱根は見どころ満載なので、紅葉名所だけでなく、あちこちと欲張って回ってみたくなります。
ところが、紅葉シーズンは混雑がネック。
箱根ならではの公共交通機関を利用して、ゆったり癒しの日帰り旅行にしたいところですが、実際は登山鉄道を乗るのでさえひと苦労です。
ですので、プランはあまり詰め込みすぎずに、余裕を持って立てるようにしましょう。
11月上旬から中旬は箱根全体が紅葉で色付くので、どうしてもはずせない場所を攻めていくのがポイント。
とはいえ、混んでいても箱根ロープウェイからの紅葉狩りは圧巻です。ぜひプランに組み込むことをおすすめします。