愛知県北西部に位置する犬山市は、尾張の城下町。
この犬山の紅葉名所と言えば、なんといっても『寂光院』(じゃっこういん)です。
寂光院の秋は『もみじまつり』も開催されることから、風光明美な見応えのある紅葉を楽しもうと、多くの見物客で賑わいます。
そして、周辺にはおすすめの紅葉スポットがあちこちに点在しているので、名所巡りにはもってこいです。
名鉄犬山線『犬山遊園駅』を拠点として、遠いスポットでも徒歩45分ほどで着けるので、いくつもの紅葉スポットを回れてしまうのがこの町の特徴。
限られた圏内に紅葉名所がいくつもあるので、効率よく紅葉狩りを楽しめますよ。
ただ、城下町ということで駐車場が限られています。
また、木曽川沿いの道路も毎年かなり渋滞しますので、車よりも公共交通機関&徒歩というのがおすすめ。
名所に向かう途中、犬山ならではの工芸品や焼き物、伝統の地酒などの買い物も楽しめるので、徒歩というのもなかなかいいものです。
そんな犬山の寂光院と、周辺の紅葉名所の2014紅葉知っ得情報をご紹介します!
寂光院とは?
『尾張のもみじ寺』で知られ、1350年余の長い歴史を持つ寂光院は、霊山と言われた継鹿尾山(つがおさん)にあり、現在はパワースポットとしても有名。
木曽川沿いから15分ほどで本堂に着くことができ、そこには、尾張最古刹・千手観世音菩薩が祀られています。
寂光院の寺紋は、木曽川の川面に浮かぶもみじ葉を表す『水に紅葉』。
歴史的に見ても圧巻の紅葉を誇るお寺なのです。
寂光院にある約1,000本のモミジが見事に真っ赤に染まる時、その景色は圧巻です。
モミジも巨木が多く、細かい葉が色鮮やかに染まるので、見応えのある絶景となるのです。
七福坂320段の石段を登った山頂にある展望台からは、名古屋の街並み、鈴鹿の山、小牧山、犬山城、金華山、伊吹山の壮大な景色を臨むことができ、これまた絶景。
山頂までスロープカーが設置、運行されているので、体力に自信のない人や子供連れでも山頂からの景色を楽しめます。
紅葉の見ごろと寂光院基本情報
例年、11月初旬より色付き始め、11月中旬から12月初旬までが紅葉の見ごろとなっています。
もみじまつり:毎年11月中旬~12月上旬に開催
※日替わりで千手観音縁日、記念講演会、大護摩祈祷などが行われますので、詳細は公式ホームページにてご確認ください。
アクセス:名鉄犬山線『犬山遊園駅』東口から徒歩約20分
※車の場合は東海環状自動車道『美濃加茂IC』から国道41号線、約40分
駐車場:あり(シーズン中は渋滞が予想されます)
城下町犬山で紅葉巡り
秋の紅葉シーズン、紅葉名所として名高い寂光院へは、犬山の城下町を散策がてら、徒歩で訪れるのがおすすめです。
最寄駅は名鉄犬山線『犬山遊園駅』。
そこから目的地の寂光院に向かう道すがら、紅葉名所がいくつもあるので存分に紅葉狩りを堪能できます。
せっかくの名所を見過ごすのはもったいないので、ぜひ立ち寄ってみましょう。
それぞれの紅葉名所の違った景色を楽しみながら、のんびりと寂光院に向かうのも風情があってよいものです。
戦国時代には合戦の舞台、そして江戸時代には城下町として発展した犬山で、歴史を感じながら紅葉狩りを満喫しましょう。
寂光院&周辺いいとこ取り紅葉狩りルート
紅葉狩りルート案内
名鉄犬山線『犬山遊園駅』東口から、まずは『犬山成田山』に向かいます。
犬山成田山では、本堂からの素晴らしい眺望を楽しんでください。
眼下にモミジと四季桜を見ることができます。
次は駅方面に戻ることになりますが、『龍済寺』です。
龍済寺では、禅庭(雲谷庭)から眺める紅葉を見逃してはいけません。
名庭園のしっとりとした美しさと鮮やかな紅葉とのコントラストを楽しみましょう。
龍済寺の次に向かうのは、『犬山国際交流村』です。
村内には東海自然歩道があって、秋の紅葉はもちろん四季折々の自然を楽しむことができます。
入口広場からは紅葉を眺めながら木曽川を一望することができ、人気のビューポイントとなっています。
そして、いよいよ今回の目的の『寂光院』へ。
広くて紅葉の見どころもたくさんあるのですが、長い階段の両側にしだれかかる紅葉はことさら見事で、目を奪われます。
また、山頂の展望台からの絶景も、ぜひ堪能して下さい。
圧巻の紅葉を楽しんだら、もみじまつり限定の名物料理『あゆは寿司』を味わってみてはいかがでしょうか。
『あゆは寿司』とは、アユの甘露煮をシソの葉とともに巻き寿司に仕立てたものです。
そして、ひと息つける『つがお茶屋』もあるので、香り豊かなお抹茶とお菓子をいただき、体を休めることもできます。
ひと休みしたら、次は『不老公園』です。
この公園から眺める木曽川は絶景、と地元でも評判なので、紅葉と素晴らしい景観を存分に楽しみましょう。
最後は『桃太郎神社』です。
こどもの神様で知られる『桃太郎神社』を中心とした桃太郎公園では、モミジとイチョウの美しいコントラストが楽しめます。
毎年11月中旬から下旬にかけて『もみじでんがく祭』も開催されるので、そこで名物のでんがく料理に舌鼓を打つもよし。
桃太郎には欠かせない『きびだんご』を楽しめる食堂もあります。
最後に
今回は、駅から寂光院方面の紅葉名所を巡るルートをご紹介しましたが、実は、駅から寂光院とは反対方面にも紅葉名所として名高い『有楽苑』と『国宝犬山城』があります。
有楽苑では重要文化財の『旧正伝院書院』の縁側に腰掛けて紅葉を見物できるという、なかなかレアな体験ができます。
また、犬山城では天守前広場の紅葉、そして意外と知られていない登閣堂の圧巻の紅葉アーチ、日本最古の天守からの絶景など、見どころ満載。
どちらもぜひ訪れてほしいおすすめ紅葉スポットなのですが、広い寂光院の紅葉をじっくり堪能するのが今回のメイン。
ということで無理にルートに詰め込まずにはずしました。
興味のある方は、訪れてみて下さい。
限られたエリアにこれだけ紅葉スポットが点在しているのもなかなか珍しいのですが、それだけに紅葉シーズンは多くの人が犬山の街を散策しに訪れます。
車の場合は駐車場も少なく渋滞も予想されますので、しっかりと計画を立ててから出かけましょう。