手足口病というと、子供がかかるイメージがありますよね。
うちにも2歳の子供がいるので、昨年大流行した時期はとても敏感になりました。
伝染病というと冬に多いイメージがありますが、実は、夏にも流行る伝染病は数多くあるのです。
手足口病って一体何だろう?
どうやって感染するの?
大人も感染するの?
このような、意外と知られていない素朴な疑問に、今日は簡単に分かりやすくご説明します。
手足口病ってどんな病気?
手足口病とは、夏に流行する夏風邪の一種です。
この病気の最大の特徴としては、手・足・口の中に水疱(すいほう)ができて、水疱がつぶれると強い痛みを伴います。
手足口病は、コクサッキーAウイルス、または、エンテロウイルスが原因で発症します。
一番感染しやすい時期は、生後6ヶ月から小学生以下の幼児期だと言われていて、咳・唾液の飛沫感染や、便から排出されるウイルスによって感染が拡大します。
手足口病の判断基準としては、手・足・口に赤い発疹ができるところから判断されます。
手足口病は大人にも感染するの!?
手足口病は、子供だけではなく、大人も感染します。
大人への感染ルートとしては、だいたいは、自分の子供が手足口病に感染してしまい、その看病をしていた際に感染する事が多いです。
大人が感染した場合、最も危険なのは『重篤化』(じゅうとくか)です。
本来、子供がかかることの多い手足口病は、大人になってから感染すると重篤化する危険性を秘めています。
そのため、出来るだけ自分自身も感染しないような防御策が必要です。
防御策としては、
- 感染している人(子供)と接する時は、マスクなどをすること
- 子供のおむつを替えたりした場合は、必ず手を洗うこと
- 感染している子供が触れたおもちゃなどは消毒すること
これらを徹底することで、感染は未然に防ぐことが可能です。
プールやお風呂などでも感染する!?
プールやお風呂といった、水を介して感染する病気はいくつかあります。
その具体例をあげますと、
- プール熱(咽頭結膜熱)
- ヘルパンギーナ
- 中耳炎
- 結膜炎
- 手足口病
そうです。
手足口病も例外ではなく、水を介して感染する病気の1つです。
もしも、お子さんが以上のような病気と診断されたら、
プールには入らない。
お風呂も家族と同じ浴槽は避ける。
このような対策を取る必要性があります。
子供が手足口病に感染しないためにできること
手足口病は、感染してしまうと親子共に辛い病気です。
手足口病に感染したお子さんのよく見られる症状としては、
非常に機嫌が悪くなったり、痛みのあまり食欲不振になったりと、
見ている親御さんまでが、神経をすり減らすようになります。
このような事態になるべく陥らないようにするためには、日頃からの自衛対策が欠かせません。
まず、感染を防ぐために必ずやって欲しい事は、
- うがいや手洗いを徹底して行うこと
- 指しゃぶりなどの癖は極力やめさせること
- 感染者の近くには行かないこと
- 子供の年齢が低いうちは、
人ごみはなるべく行かないようにすること
このような対策ができれば効果的でしょう。
手足口病の治療法について
手足口病には、残念ながら特効薬はありません。
それは、手足口病が『ウイルス』から感染する病気だからです。
基本的に、ウイルス感染の場合は抗生物質も効果を発揮しません。
そのため、完治するまでは、一般的に対処療法となります。
対処療法とは、たとえば、水分補給などが痛みなどで一切できない場合の点滴や、ほとんどないとは言われていますが、稀に見る高熱が出た場合の解熱薬など、痛みや熱の緩和策が対処療法となります。
発疹に関しても、大体のケースで1週間程度で良くなると言われていますので、時間ととも徐々に症状が良くなるとみられています。
最後に
インフルエンザやノロウイルスが大流行する冬場というのは、基本的に手洗いやうがいを徹底して行う方が多いのですが、夏になると油断してしまう方も多くいます。
ですが、『冬じゃないから大丈夫』なんて油断していると、このような病気にかかりがちなので、
日頃から、手洗いやうがいというのは、季節に関係なく、習慣として行うように心がけてくださいね。